おつかれマイハニー


保健室の前に通りかかると矢澤君は立ち止った。


「一応寄ってけよ」


「?」



矢澤君は保健室のドアを開けた。


「センセー。堀川さん転んで肩打っちゃったんで臭くない湿布くださーい」


保健の先生が「あらあら」と出てきた。


「え、大丈夫だよ?」


「じゃーまた教室で」


そう言って矢澤君は私を残して歩いて行った。





< 57 / 90 >

この作品をシェア

pagetop