おつかれマイハニー
五時間目の授業が終わると、真陽が私の席に駆け寄ってきた。
「大丈夫?どうしたの?」
心配そうな面持ちで言う。
「転んで肩ぶつけちゃった」
他クラスの女子にやられた、なんて言ったら、今度は真陽がそのクラスに乗り込んでいきそうだ。
「気ーつけなよ!もー」
矢澤君のことがあって、何だかんだと真陽は私を心配しているらしかった。
チラッと横目で矢澤君を見ると、伏して寝ているようだ。
(お礼はまた後にしよう)
この十分休みは真陽と話して終わった。