おつかれマイハニー


『僕、水雫ちゃんが好きなんだ』


彼がそう言ったとき、私の横には彼女がいた。

体も、思考も凍り付く。

彼を見ながら、私の頭は彼のことを少しも考えていなかった。



彼女は私を置いて逃げるように走り出す。


私はそのあとを追いかけることも出来なかった。



次の日からクラスの女子による私へのいじめが始まった。


私のことが好きだと言った男の子を含め、誰も助けてはくれなかった。



< 81 / 90 >

この作品をシェア

pagetop