夢の中で…
始まりは…
これは私が16歳になった
冬の事
「お嬢様!!瑠茄(ルナ)様!!」
私の家は名家・夜桜(ヤザクラ)家の貴族系の身分を持っていた為に大きな御屋敷でした
「何?秋羅(シュウラ)そんなに慌てて…足、骨折れますよ…もう歳なのですから…」
秋羅は夜桜家に使える最年長の執事
今年で確か73歳になるかなぁ…
「何ではありません!!瑠茄お嬢様!!今日は瑠茄様の16の誕生日のパーティーなのですよ!!ご本人が出席なさらないでどうするのですか!!」
………
はぁ…
毎年この季節になると始まる
私の嫌いな誕生日のパーティー
それもただのパーティーではないのです
舞踏会…
それに
私は…
この舞踏会で婚約者を
見つけなければいけないのです。