夢の中で…
ザバッ!!
「Σ───っ!!」
何者かに薬の含んだ布で口を塞がれ
意識を失った。
―――…
痛い。頭がクラクラする
重たい瞼を開けて周りをみた。
「ここは?…何処なの?」
独りでに呟いた
私の見る限りビルとビルの間のような狭い空間
「ここは一樹家の所有地のビルの間さ」
「は…英様?」
「フフフ、驚いたかぃ?」
「なんで…??」
「君は美しい。貴女の様な方は裏で高く売れる。だからここで売買会場の開演まで待っているんだよ」
「なっ…」
正直かなり驚いた。
貴族は貴族でも悪い貴族もいる
英様のいう売買ってのは人身売買のことだろう…
逃げたくても薬で体が動かない
腕も縛られていて動けない…