らぶ★ぱにっく
「…くっ…卓都ッ…」
あたしは鞄も持たずに学校を抜け出した
近くの公園でひたすら泣き続けた
暫くして涙も引いた頃…。
公園のトイレの鏡で顔をみた。
「あは…ひっどい顔…」
泣き過ぎて目が腫れちゃってる
携帯で時間を確認すると五時になっていた。
「鞄は…林さんに頼もう」
いま学校に行くと…まだ卓都が居るかもしれない
まだ…だめ。
会えないよ…
「林さん…お願いがあるんだけど」
トイレを出て林さんに電話を掛けた
「鞄取って来てほしいの…うん…ありがとう」
そう言って電話を切った。
「要ちゃん…居たっ!!」
「え…?」
「要ちゃーん!!」
勢いよく走って来るのは…奏と隆平
「ど…どうしたの?」
「どうしたのって…卓都から聞いた」
"大丈夫?"そう言ってあたしの横に座る二人