らぶ★ぱにっく



「ってまぁ…一つ良いこと教えてあげる」




遥はゆっくりと手を話して下を向いた



「要ちゃん。不安なんだってさ…卓都が侑って奴と仲が良いから」

「…は?」




侑?って…あぁ。昼のウザイ女か



「俺さ、思うんだ。彼女を不安にさせて放っておく彼氏って最低だなって。そんなの彼氏でも何でもねぇよな」

「…っ!!!!」



俺は唇を噛み締めて黙って遥の話を聞くことしかできなかった




「ここまで言っても走り出さないなんて…卓都…腐ってる」



そう言って屋上から出ていった




"ここまで言ったのに走り出さないなんて腐ってる"





本当…遥の言うとおりだ



俺だって要の所にすぐにでも行きたかった


けどそれじゃあ…また同じ事を繰り返すだけなんだよ



もっと…男を磨いて要と釣り合うくらい良い男になりたいんだ




だから…時間をください。





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