らぶ★ぱにっく


泣き続ける要…



俺は胸が痛む思いで…要に言った




「俺は…何も話すことはねぇから…」


そう言って要に背を向けて帰ろうとした



が…



「…嫌だ…ック…一人になりたいだなんて…言わないでッ…クッ」



要は、精一杯に俺を引き留めようとする…



今ここで抱き締めて"好きだ"って言えたらどんなに楽だろう



けど…それじゃあ…ダメなんだよな…



俺の為にも要の為にも…



ごめん…な…要…ッ


俺がもっと大人だったら…
こんな思いしなくてすんだのに




心にも無い言葉を要に浴びせると要はゆっくりと掴んでいた手を話して項垂れた



"送る"と言ったけど断られて俺は一人で公園を出た




暫くしてゆっくりと歩く要の後を追った



こんな道、一人で歩かせたくないからな…




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