らぶ★ぱにっく
屋上のドアをあけるとベンチの上で寝ている卓都が目に入った
あたしはすぐにベンチの側に膝を付いて卓都の隣に座る
「…卓都」
「要…!!」
びっくりした様に起き上がってあたしを見る
「あたし…どんな形でも良いから、卓都の側に居たいよ。二番でも三番でも良いから…っ」
「おま…っ!!…何言ってんだよ」
「本気だよ…?卓都の側に居たいの…お願い」
そう言って卓都を見上げた
その瞬間…
卓都の腕に抱かれていた
「…自分を安売りすんなよ。」
「だって…っ…」
涙が溢れた…
「…ってて。」
「へ?」
「俺が…要に似合う男になるまで…待ってて」
卓都…っ。
「やだ…そんなの待てない。似合うって何?そんなの関係ないじゃん…あたしは卓都が好きなのに…っ!!それじゃ…駄目なの?」
思っていた事が全て口から出た
大好きなの…
だから…少しだけでも長く一緒にいたいの
「要…ありがとう」
そう言ってさっきよりも強く抱きしめてくれた