らぶ★ぱにっく
「…えっと。あたしは大好きな人と結婚したい。政略結婚じゃなくて…
あたしが大好きなのは、卓都だから…」
「…ふふっ。分かってたよ。」
少し悲しそうに笑う遥
「遥…?」
「俺さ、要ちゃんの事…中学の時から知ってた。一目惚れだった。毎日要ちゃんの事考えてて…やっと会えるって分かった時には…要ちゃんの隣には卓都がいた。…なんかね。腹立ってさ…幼なじみが彼氏って、俺の方が好きなのにって思って…それで親の力使ってさ?卑怯なことした。ごめんな?」
苦しそうなそんな表情(かお)で言うから…
「あたしは…遥がいてくれてよかった。ツラいとき一緒にいてくれた。けど…やっぱり卓都が一番なの。
我が侭かもしれないけど…ずっとあたしと卓都の友達でいて欲しい」
せっかくこの学校に来たんだよ?
もっともっと仲良くなろうよ
卓都だって大切な幼なじみと思い出たくさん作りたいはずだし…っ
「本当、要ちゃんには負けるよ。…婚約の件も俺からもおじ様に言っておくから…安心して?」
そう言ってあたしの唇にキスをした…っ
「な…ななななっ////」
「てめぇー!!!!」
「あはは!!油断したらすぐに要ちゃんもらうから」
そう言って屋上から出ていった