らぶ★ぱにっく



屋上に行ってフェンスに手を掛けて上を向いた。


空は綺麗に晴れていて、気持ちがスーとした。


ほんの少しだけ楽になった。




「要ちゃん…泣きそうな顔してた」


高志は後ろでポツリと呟いた。


「…卓都となんかあったんだろ?」



ブンブンと首を横に振った。


何も…ない。
これは、あたし自身の問題



「何もないけど…卓都が他の女の子と仲良くしてたから…何か辛くなって…あたし変だよね」

「変じゃないよ…」



高志はどこか悲しそうな表情を浮かべながらあたしの頭を撫でてくれた。



「その気持ちはね…好きなんだよ?卓都の事が」

「好…き…?」



あたしが卓都を…?



これは好きって気持ちなの?
辛くなったりするのは好きだから?


だけど卓都はあたしの事ただの友達としか思ってないんだろうな――…



「何かあったら聞くから」

「ん…ありがとう」

「つーか寝むい」

「寝て良いよ。チャイム鳴ったら起こすし」



そう言うと高志は寝転び片手を顔の上に乗せて寝た。

好きって分かってしまうとこれからどう接したらいいのか分からない。


いつも通りにしてたら良いよね。


けど…いつも通りって何?!



……;;



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