らぶ★ぱにっく
暫く歩き続けると暗い路地裏に辿りついた。
"…迷った"
なんて思ってながら歩いて行くと…
「ん…ふぁ…たく…と…」
「黙ってろよ…」
「…だって…気持…いい…あッ…やぁ…」
目の前に信じられない光景が広がった――…
「卓都…大好き…」
「…ん」
それは…卓都と知らない人が抱き合っている所だった――…
「…っ!!!」
足と手の力が抜けていくのが分かった。
声が出なくて、見たくないのに目は逸らせなかった…
ボトッ―…
手から鞄が落ちる。
卓都と知らない人がこっちを見る―…
卓都と目が合った――…
「…要」
「あ…あは…ごめんなさい…ごめッ…邪魔…して…クッ…」
あたしは急いで鞄を拾い上げ走って逃げた。