らぶ★ぱにっく
俺は立ち止まり要を見た。
要はまた目に涙を溜めていて、必死に俺を睨んでいる
「要ッ―」
「なんで…こんな思いしなきゃいけないの!!?」
気持ちを伝えようとした時に要に遮られた。
「も…やだ…こんなに辛いなら恋なんてしたくなかった!!!!…卓都を好きにならなければ良かった!!!」
要がそんな風に思ってるなんて…知らなかった。
俺は要の何を見てたんだろう…
要の何を知ってたんだろう…
結局俺は要の事何にも分かって無かった。
俺は要の側にいる資格なんて無い。
要が俺の横を通り過ぎる…
掴もうとした手を引っ込めた。
「…っ…最低だッ…」
俺はどれだけ要を傷つければいいんだろう――…
それでも要を手に入れたいって思う俺は…最低だな…
俺はゆっくりと教室に帰った。
それから…要は目も合わせてくれなくなった…