らぶ★ぱにっく
――ッ!!!!
「…っ…触らないで!!!!」
と言って思いっきり卓都の腕を振りきった。
やめてよ…
触らないで…
キモチワルイ…
「良いから来い!!!」
無理矢理あたしの手を掴もうとするからあたしも必死に抵抗する。
「やだっ!!!!やめて!」
凄い声で叫ぶから卓都も隆平くんもびっくりしていた。
「つ…付いて行くから…触れないで…」
とあたしは静かに言い、卓都は無言で歩き出した。
隆平くんは心配そうにあたしを見ていたけど、一緒に付いて来なかった。
着いたのは保健室。
卓都はベットに寝転がりあたしは少し離れた椅子に座る。
保健医が居ない…
つまり、今この部屋にはあたしと…卓都…さん。
「なぁ…」
「な…何よ…あたし謝らないからね!!」
急に声を掛けられ、体が強ばった。
本当は、怖くて仕方がないけど…この男に弱みを見せたく無かった。
「誰も謝れなんか言ってねぇだろ。」
と言って、笑うから…あたしの心臓が波を打った。
…っ!!
こいつ…こんな風に笑うんだ。
か、かっこいい…。
じゃなくて…!!!
ときめいたらダメだ…;;
騙されるな、要っ!!