らぶ★ぱにっく
「中学の時、葵と付き合ってたんだ。」
あたしはギュッと卓都の服を掴んだ。
ちゃんと最期まで聞くんだ…
「葵は俺の初恋の人で…いつもイキイキしていて明るい葵にいつの間にか惹かれていった。それで…暫くして俺と葵は付き合ったんだ。本当に幸せだった。」
と言った時の卓都の表情は本当に幸せそうだった。
「…だけど3年に上がるときに葵は俺に何も言わずに引越ししたんだ。連絡先も教えずに、俺の前から突然居なくなった。それから俺は恋とかしなくなった…」
「もう…いい。卓都の気持ちは分かったから…」
大好きなんだね。
葵さんの事が…
苦しくて、悲しくて涙がボロボロと流れる。
「要ッ…けど…俺はお前と出会って変わった。また、人を好きになることが出来た。今は…要が好きなんだ」
「……本当?」
「さっき葵と話して分かった。今一番好きなのは要なんだ…だからバイバイとか言うな。」
と言ってキツくあたしを抱きしめる
本当に、そう思ってくれてる?
今、葵さん以上にあたしの事…好き?
「本当に…信じてい…い?」
「あたり前だろ…」
「……。
よかった…ッ…ふぇ…」