らぶ★ぱにっく
けど最後のメールが来たのは夜の9時
今の時刻は深夜一時
…待ってる訳ないよね
そう思っていても体は家の外に向かっている
キィィィ――…
静かに玄関のドアを開けて外に出る
真っ暗で何も見えない…
「…要?」
居ないと思ったのに、卓都は目の前に立っていた
「…卓ッ…」
ずっと、待っててくれた…
夜は夏でも冷えて寒いのに…っ
卓都の手を握ると、冷たくて悲しくなった
「ごめんなさいッ…」
泣いちゃいけないのに…涙が止まらない
すると卓都は優しくあたしを抱き寄せて耳元で
"メール嬉しかった…"
と呟いた卓都
…あたしだって、嬉しかった
だから…こそ
「…卓ッ…お願いだから…傍に居てッ…」
そう思うんだ。
「ん…絶対に離さねぇ」
そう言ってくれて本当に嬉しくて涙が溢れた――…