らぶ★ぱにっく



「やだ…絶対婚約なんかしない!!!パパの言いなりになんかならないんだからっ」

「要ッ!!!!待ちなさい!」



あたしはパパの声も無視して部屋を出た。




なんで卓都じゃあダメだったの?




「わけ…分かんない」



はぁー。とため息を吐いて自分の部屋に戻った。



暫く一人で考えていると――…



「えぇ…要は本当に…あぁ…遙君も…」



と廊下から途切れ途切れに声が聞こえてきた



ガチャ――…



気になって廊下に出るとパパと背が高い男が歩きながら話していた




「あ…要!!良いところに」


と言ってあたしの腕を掴むと男の子の前に立たされた



「この方がさっき言っていた上沢遙君だ」

「どうも」



あたしは首だけで挨拶をする


上沢遙君はニコッと笑ってあたしの手を握った



「僕は上沢遙です。遙と呼んでください」

「はぁ…」

「要ッ!!!挨拶しなさい」



とベシッと頭を叩かれた


…こんの糞親父!!!!




キッとパパを睨むと、あたしも一応自己紹介をした



「山川要…」

「要ちゃんか…二人で話さない?」


とまた気持ち悪い笑顔で話しかけてくる



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