伝説プリンセス
「頼む!かくまってくれ!!」
カチャカチャと鎧を着て歩いてきたのは
顔の前で両手を合わす若い青年戦士だった。
(ヒカルと同じくらいの年齢だろう。)
「うわあぁぁぁっ!!敵が入ってきたぁ!」
おじさんは叫び慌て裏口から外へ出た。
そのあと、聞きたくもないおじさんの悲鳴が聴こえたのは言うまでもない。
「おっ…俺、人を殺そうとしたんじゃ…。」
青年の顔は青ざめる。
ヒカルは一歩前に出て、剣に手をかける。
「お嬢!お下がりください!!ここは僕が…」
「ひぃっ!まっ待って!!俺はかくまってほしいだけだよ!!」
ヒカルが剣を抜くと青年の顔はもっと青ざめ目をそむけた。
ん・・・何か引っかかるなぁ・・・。
「問答無用!!ここへ攻めてきたのは貴方たちでしょう!?」
彼は「うっ」と言葉を詰まらす。