伝説プリンセス
ミミーに孤児院の開いている
部屋番号を聞きそこへ行ってみると
「おお、遅かったなぁ。」
そこにはチビ共を連れて
小さいチキンに噛り付いているヒロがいた。
「さっきここ(2階)からお前らが
孤児院に入ってくるの見えたからさぁ。」
もぐもぐと食べながらヒロは言う。
「なんでヒロがここに…。」
「そりゃあ、こいつらのおかげよ。」
ヒロはチビ共に目を向けた。
「いやいや兄さんには助けられたからねぇ~。
おいらはピン!」
帽子のツバを直す男の子が言った。
「おいらはチョン。
よろしくなぁ~。」
前歯がない男の子がニヒッと笑う。
「あたいはパン。
孤児院出身でミミー姉ちゃんの
真のカウボーイ2世になるために今から練習してんだ。」
ヒロにお前と喋り方が似てるぞと言われたが
ぶっちゃけこんなにぶっきらぼうな言い方じゃないぞっと
言うと、この女の子に睨まれた。
「てか、まだミミーが優勝したか分かんないじゃん。」
「するんだ!姉ちゃんしか優勝出来る奴はいない!!」
そうあたしが言うとその言葉にパンが噛みついてきた。
「まぁ、そうしないとここもやっていけないしな。」
ヒロは少し低い声で口をはさんだ。
そして、沈黙からヒロはあたしらが疑問になっていると察した。
「孤児院は社会福祉なんちゃらかんちゃら団って奴らに
"孤児院やりまーす!"って申請しなきゃいけないんだよ。
まぁ~、その時に大金を払わなきゃ寄付は来ねぇからな。」
3ガキトリオは顔をハテナにする。