伝説プリンセス
カウボーイのプライド
~Hunter~
「姉ちゃん!今日は早かったね!」
「ターゲット練習はどうだった?」
「…というか、なんで泣いてんだ?」
何も分かっていない3ガキトリオは
ちょっとませた女の子に明るく声をかける。
ミミーと言う奴はオレを見たまま。
「それじゃあ、あたいがやってきた努力は
無駄じゃないか・・・。」
「すまん。よそ者が偉そうに言えないが
事情を知っている以上、黙ってはいられない。」
「あたいのプライドをズタズタにする気か!!!!」
ミミーは感極まって怒鳴った。
オレはあえて落ち着いていた。
何を言ってもこいつはオレの話を聞かないだろ。
ミミーは唇を噛みしめ
バタンッと思いっきりドアを閉めた。
「どどどどうしようっ!?」
姫様と3ガキトリオが慌てる。
「ヒロ兄、いいのですか?
彼女、かなり気づ付いてますよ。」
「ああ。」
いいわけがない。
でも、プライドなんかで
事が済むはずがない。
プライドや誇りなんて必要ない。
あったって何も解決しないのだから。