伝説プリンセス
「ヒカル、お前だったらどこに行く?」
声をひそめる。
「たぶん彼は僕たちがここへ来るか
下部たちに見張らせるでしょう。
つまり、見晴らしが良くてかくまりやすいところ…。」
あたしはカラフルなくるくる回っているものを見た。
「観覧車か?」
ユウは小さく首を振った。
「居たとしても下部だけだ。
もぅ一つ、複雑な形をした大きな建物…。」
あたしは"あっ!"と声を上げた。
観覧車のところに大きく潜んでいるクリーム色の建物。
「お城だ!!」
ユウはニヤリと笑う。
「行くぞ!ハッピーキャッスルへ!
サチを助けに!」