伝説プリンセス
「だったら…」
あたしは一呼吸置いて言った。
「あたしらと旅しねぇーか?」
「どえぇぇぇぇっっ!!!!!」
青年とヒカルは同時に驚く。
あたしはニヒッと笑った。
「名前、なんて言うんだよ?」
「ユウ…。」
「よろしくな!ユウ♪」
あたしは立ち上がり
ユウに握手を求めた。
ユウは目を丸くしたままあたしの手を握る。
「あたしの名前はライナ。
一応、ラフランス王国の姫だ。
んで、あいつが執事のヒカル。」
ヒカルはペコリと会釈した。
「俺、本当について行っていいのか?」
「モチのロンさ!仲間がいたほうが楽しいだろぉ?
それに・・・」
あたしは手を離し
ウエストポーチから短剣を取り出した。
「ひいぃっ!」
ユウは青ざめ、後ずさる。
思ったとおり。
「お嬢、これって…」
「なっ?ヒカル、面白いだろう?
剣が恐い戦士なんて聞いた事なかったぞ!」
あたしは輝きの目をユウに向けると
ユウはため息をついた。
「バレちまったか。
でも、剣だけじゃない。
鋭くとがった物すべてだ。」