伝説プリンセス
愛しのあの人
~Soldier~
まさかの逃走が
姫様の気まぐれの旅に付き合わされるとは思わなかった。
まぁ、ピーナッツ国から離れられるのは良かったけどな。
「おぃ!あっちでなんか人が集まっているぞ?」
ライナ(姫様)がそう言った。
ここはバター国から30分くらいにある
ドリアーン町。
「なんでしょう?
何か"ソードトライアル"と書いてありますよ?」
ヒカルは大衆の奥にあるチラシを目を細めて読んだ。
「どうやら…ここで剣士たちの大会があるらしいです。
その受付かと・・・。」
「へぇ…お前、出れば?」
ヒカルは首を振る。
「僕は争い事は嫌いです。
お嬢に危機があるとき以外は剣を抜きませんから。」
さっきから思うんだけど
こいつってライナにゾッコンなのか?
「お前ら、旅人かぁ?」
年老いたおっさんが俺たちに話しかけた。
「おぅ!そうだぞ!」
ライナ…お前、本当に姫なのか?
だったら礼儀というものを・・・
老人はホッホッホッと笑う。