伝説プリンセス





後ろから倒れる音がした。



俺は剣についた血を軽く振って



剣を腰に戻した。





手が震えている。




クラっと目まいがしたとき


誰かにギュッと抱きしめられた。




「ユウ…大丈夫だよ。」


小さくて華奢な体で抱きしめるサチ。






「ごめんな…ごめん。」






涙が頬を伝う間




ずっとその言葉を繰り返していた。






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