伝説プリンセス
「まぁ、これでグラグラ王国に行けるぞ!」
「グラシリア王国っすよ。」
さてさて、旅の準備ができたところでいざ出発!
っと言いたかったんだけどまたもや問題発生。
「これって一人乗りだよね・・・。」
ぐはーっ、肝心なことを忘れてたぜ。
「んなの、こうすりゃいいのさ!」
「えっ…ちょっ…!」
あたしはサチが乗る後ろに腰かけた。
つまり、自転車でいうニケツ。
(あっ、しちゃいけないよ。)
ぶっちゃけツルツルして危ないけど。
「ライナ、大丈夫?」
「平気平気♪」
「お二人、気をつけて…。いい旅を!」
人売り三人はあたしらを心配した顔で見る。
まぁ、あたしは気にしてないけど女二人だからね。
「お店、任せるね。」
「はい!なんとか頑張ります!」
「んじゃあ、出発だ!」
ワンマンライダーは鈍い音をたてて宙を浮いて進みだした。