伝説プリンセス


「やめろよ!」


あたしは船長に向かって叫んだ。



船長はそんなあたしに見向きもせず覚めた口調で言った。


「先に武器を向けてきたのはあっちだ。


海賊がなんなのか教えてやんなきゃだろ」



そんな…。



だからと言って銃と槍じゃ格が違いすぎる。


すると草むらが微かに動いた。




「てめぇらは誰だ!」


草むらから一人、背の高い男が出てくる。



船員たちは一斉にそいつに的を定めた。



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