伝説プリンセス
「ああ、そうだけど?」
ユウはサチの肩を抱いた。
「え…あ…え…!?」
船長は目を見開いたまま、間抜けな顔をする。
「ドンマイ、船長。失恋ってわけよ。」
あたしは隣で笑ってあげた。
が、その隣の船長は低い声でぶつぶつと何か言い出し始めた。
「・・・ない・・・めない・・・。
俺は認めないぃぃぃぃぃッッ!!!!」
雄叫びを上げて、腰にしまっていた剣を取り出し
ユウの鼻先に向けた。
「ふははははははははは(壊)
俺様のさっちゃんを奪い取ろうなんて小癪な!!!
そのひんまがった心を俺がへし曲げてやる!!」
いやいや、あんたが略奪しようとしてるんじゃないですか。
ひんまがったってあんたも言えないでしょうが。
ユウもにやりと笑って自分の剣を船長の鼻先に向ける。
「へぇ。奪えるもんなら奪ってみろよ」
おい、挑発に乗るな。
しかし、面白い展開になってきた。