伝説プリンセス


「ハッキリ言ってお前らはお荷物だ(笑)

だからここに捨てていくことにする。」



船長の言うことにあたしとサチは手を合わせて喜んだ。



「自由だぁ~~~!!!」



船員たちは食料となるものを運ぶ。


そして船長はあたしたちのために小舟を用意してくれた。



なんか最後の最後でやさしいぞ、おれ様。



「んじゃ、次会っても他人の振りをしろよな!」


デッキから言う船長の言葉に私は疑問を持った。


「お前らの首がどうなっても知らねぇってことだよ。」


ひょっこり現れた小僧が付け足した。


ああ、あのことか。



「ワコウ船長も良い旅を!」



サチが手を振り、ユウがギョッとした顔をする。



「さっちゃんアイラブユー!」


彼は何発も空中に向けて銃弾を放つ。



「ワコウ海賊団アイラブユー!」



良い奴らだったかもしれないね、きっと。







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