伝説プリンセス


急に波が荒れてきた。



「うげぇ、船酔いするぞぉ」



ユウは手すりに掴まる。




「なっさけねーな」



あたしは胸を張る。

(胸ないけど)



「私たちはさっきまで

大きな船に居ましたからヘッチャラですよね」



サチはフフッと笑う。


頼もしいぞ、サチ。



すると、少し黙っていたユウが呟いた。




「なぁ…目の前に何かいるぞ…」



< 256 / 395 >

この作品をシェア

pagetop