伝説プリンセス
ユウ兄は大会の警備員に捕まり
授与式が始まった。
お嬢は壇上に上がり
デイビットと向き合った。
お嬢はニコニコ笑顔。
そこには女らしさがあった。
お嬢…デイビットと結婚してしまうんですね…。
それじゃあ、僕は…?
お嬢にずっとついて行く気ではいたけど
事情が変わった。
きっとデイビットは僕を追い出すだろう…。
だから、僕は城に戻り国王の帰りを待つのか。
(国王は今、どこかへ出掛けている。
もぅ2年近く帰ってこない。)
お嬢とはここでお別れ。
「ライナ、俺と結婚してください。」
デイビットはお嬢の手にそっとキスをする。
「おう!」
お嬢はニッコリ笑う。
きっとお嬢は幸せになれるでしょう。
「でも、ごめんな。
結婚はしない。」
騒然とした中、お嬢はいたずらっ子のように
ニヒッと肩を上げて笑った。
「なっなぜだ!?」
困惑したデイビットはお嬢の肩をつかむ。