伝説プリンセス
その翅虫に感謝の気持ちを向けようとした途端、
翅虫は(虫だけに)あたしたちを無視をしてジャングルのほうへ消えて行った。
「なんなのこの領域…」
あたしは呆気に取られ、ひざから崩れる。
「俺達…キメラの世界に来たのかも…」
隣の雄もあっけにとられていた。
キメラ…それはアクションマンガのだけだと思っていた。
―ビューンッ!!
水神の攻撃は止まらない。
「どうやらあたしらを癒しの神は休ませてくれないみたいだね」
あたしたちは先を急いだ。