伝説プリンセス
砂漠を通り過ぎてクラゲの導きによってジャングルに着地した。
水神は途中で海の中へ消えて行った。
ユウはあたしを置いてずかずかと草むらをかき分けて進んでいく。
それは大切なものを奪い返そうという闘志の目だった。
あたしは黙ってその後をついていくと、急にユウは止まった。
あたしはユウの背中に鼻をぶつけて怒鳴ろうとしたが彼は息を凝らし、
手を剣にかけているので言葉を飲み込んだ。
“何かいる”ユウの行動を見て察した。
あたしも護身のためウエストポーチの中に入っている短剣を握った。
すると
ユウに動き出した。
剣を抜き、何かに向かっていく。
ブーンという翅音で先ほどの翅虫だと言うことが分かる。