伝説ﾌﾟﾘﾝｾｽ

立ち向かうもの

～Princess～



「奴らから逃れられたはいいけど


ここどこだ？」




冷たい風が通る。



戦場の焼跡のような町。



空も地面も灰色で目の色を失われたよう。





焼き倒されたような家。



灰をかぶるボロボロの家。






「戦争…か…。」



そういやこの前寄ったバター町も戦争をしてたんだっけ。




なんで・・・



なんで・・・



そんなことを・・・








「きゃあっ！やめてっ!!」


女性の叫ぶ声。



この灰色の世界から聞こえる。




「お嬢！こっちです!!」



耳の良いヒカルが指さす所へ


あたしたちは向かった。







「お前！早くこっちへ来い!!」


人相悪いおっさんたちが


女の人(15歳くらい)の腕を引っ張っている。




「いやっ！私は行かない!!」



女の人は抵抗する。