伝説プリンセス


「ユウ…」


気づいたらサチは俺のほうを向いていて、


心細い顔で俺に言う。




「ユウのこと…信じてもいいんだよね?」



「…ああ」



俺はサチに近づき、ギュッと抱きしめた。



小さくてか弱い彼女をずっと求めていた。



俺を孤独から救ってくれる存在。



見ることのできない未来と過去に俺とサチは震えていた―。







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