伝説プリンセス
「でも…あなたはピーナッツ国を抜け出して来たんじゃ…」
「そうだけど、元々ピーナッツ国は俺の故郷だ。
俺の故郷が関係してんなら黙っちゃいられねぇよ!!」
おいおい、まさかここでユウがカッコイイこと言うなんて…。
「あたしも行くよ。」
「お嬢!?」
あたしは立ち上がり静かに言った。
「ユウにばっかり良い恰好させていらんないだろ!
あたしだってカッコ良く目立ちたい!!」
あたしが興奮して叫ぶとキッとユウはあたしを睨んだ。
「ライナ…遊びじゃねぇんだよ。」
あたしはひるんだが負けじと言い返した。
「わっ分かってるよ…。」
「だったら、サチと待ってろ。」
そして、ヒカルを見た。
「ヒカル…俺についてきてくれないか?」
「へ・・・?」
「もしものとき、お前の剣術が必要なんだ。
頼む…。一緒にピーナッツ国まで来てくれ。」
ヒカルは慌ててあたしを見る。