伝説プリンセス
そして、おやっさんのほうへ向く。
「勝手ながら姫様の遣いをさせてもらうことになりました。
少しだけここを出ることになります。
その間、店のことよろしくおねがいします!」
ピキが勢いよく頭を下げ、あたしもそれに続いた。
「な~に言ってんだよ。私が言いだしたんだろ?
店はもともと私のもんだ。心配しなくていい。
それより、良い旅をしてどーんっと目立ってこい!」
おやっさんは元気に笑う。
あたしたちも習って笑った。