伝説プリンセス
がたがたと揺れる軽トラック。
一寸先は闇。
あたしたちはそこにいる。
「ねー、この先何があると思うー?」
「わかんないねー」
もしかしたらまた他の死屍団が現れるかもしれない。
そしたらまた今回のように戦えるのか?
どうしようあの厚化粧女を超える強い奴が現れたら。
ギュッと軽トラックのいすのシーツを掴む。
勝てるのか?
「あ、うわっ!」
突然、車は上に上がる。
急な坂を昇っているみたいだ。