伝説プリンセス

「兄さん!」


たったっと無邪気に走って来たのは

弟ワイトだった。


「久しぶり!」


オレは大きく手を広げた。


「もうどこ行ってたんだよ!」


ワイトは子犬のようにオレの胸に飛び込んでくる。


よしよしとワイトにアタマを撫でていると

ユウたちのきょとんとした顔が見えた。


「なに?オレたち、仲悪いと思った?」


「え…だって話聞いてりゃあ

お前が統治放棄して絶縁状態って…」


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