伝説プリンセス
ワイトが泣きべそかいて怒鳴る。
「だから僕じゃ務まらないって…
兄ちゃんが王様になったほうがよかったんだよ!」
「落ち着け」
ユウが低い声でオレたちを引き離した。
「やはり王族関係はドロドロやのう〜」
バツトが他人事のように言う。
沈黙が流れたあとワイトは口にした。
「ごめん、兄さん。
さっきは言い過ぎた」
「いや、いいんだ。
確かにそうだから」
「そんなことない。
兄さんはいつも僕がピンチなとき
責任を取ってくれる」