伝説プリンセス

「兄さん、僕、これでいいのかな?って不安がいっぱいなんだ」


「ああ」


「確かに“海賊取締令”を制定したのは僕だ。

だけど今、海軍を指揮しているのはブーガル副将軍。

僕なんかよりキャリアもあるし部下からの信頼も厚い。

そのような人材に任せても何も不安を持たないなのに

何かが起きそうで…」


「そうか」


オレは少し考えてから言った。


「ワイト、今すぐに

オレからグラッシーア家の名を剥奪しろ」





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