伝説プリンセス
「はい、新人です。」
ユウは冷静に対処した。
「そうか、新人に獲物を取られるとはバカな奴らだな…。」
国王はため息をつく。
「それでお前ら、なにか用があって来たんじゃないのか?」
ドキッとした。
サチもドキッとしたのが手錠が揺れた。
でも、ここは自分から話を付けておこう。
「武器を造っている彼女らを釈放して!」
国王の眉がぴくりと動く。
振り向いたユウの顔は真っ青だ。
あたしは気にせずに続けた。
「あたしはラフランス王国の姫だ。
直ちに武器を造るをやめろ!」
使える権力は使っておく。
(それがあたしのスタイルだ。)
「ほう。ラフランス王国のお姫様がわざわざここまで来てくれるとはな。
しかし、お姫様。人の国のやり方に文句を言うのはいけませんな。」
ホッホッホッと国王は笑う。
ダメか…。
「それではこれでどうでしょう?」
さっきから黙っていたヒカルが口を開いた。