伝説プリンセス
「武器製造をやめる。
その代わりに我がラフランス王国から果物を輸入する許可を下ろします。
私どもの果物は新鮮で農薬を一切使っていない無添加な果物です。」
ヒカル、ナイス!
国王はヒゲを擦りながらうーんと唸る。
「しかし、なぜラフランス王国が我々ピーナッツ国の組織に?」
「それはピーナッツ国の国民の声を知っているからです。」
今度はユウが説得を始める。
「姫様はラフランス王国を出て、
バター町からピーナッツ国、キミノ村まで、人々の声を聞いてきました。
彼女は第三者の目としてここにいるわけです。」
うしっ!ユウもナイス!
「という事だ!国王!一つ考えてくれないか?」
国王は考え込む。
あたしたちの緊張が高まってくる。
出来る事はした。
言える事は言った。
これで断られたら終わり…。
すると、さっきの執事のおっさんが国王の耳元で何かを言った。
「ふむ…。」
頼む…国王!
「良かろう。」
「本当か!?」
下がっていた顔が自然と上がる。
国王は微笑み大きくうなずいた。
やったぁ!
4人で顔を見合わせる。