伝説プリンセス


「良かったな!サチ!」


「うん!」



あたしは手錠を外した。


そして、解放感が生まれる。


まず最初の事件。


戦争主義の国王を説得し


国民、近隣の町や村に平和をもたらしたライナ。


うん、冒険記にたくさん書けそうだ!



いやぁ、こんな素晴らしい書き出しを出来るのは


良い仲間が出来たおかげだ。


それに国王!


良い悪役っぷりと

聞き訳の良さとのギャップが


またあたしの勇敢で責任感を引き立てている。


ここは一つ感謝をしなきゃ!




「ありがとう!国王!いやぁ、一事はダメかと思ったよ。」



「いやいや、そんな事を言わないでくれよ。まずよくここまで姫と言う事を明かさず来れたのが素晴らしいと思うぞ。」



「だよなぁ〜。あたしも言いたくって言いたくってたまらなかったんだよ。


カッコ良かっただろ?」



国王はニコリと笑いうなずいた。



「カッコ良かったぞ。


人売りお姫様。」



ん?人売り…?



あー!?


あたしら人売りとして、ここまでやって来たのに


なに正体明かしちゃってるの!?


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