伝説プリンセス


「なに墓穴掘ってんだよ!」


「ユウだって気付かなかったんでしょ!」


ユウとあたしは睨み合う。


「久しぶりだな。ユウ…。」


国王は懐かしそうに言った。


ユウはビックリして国王を見る。


あっ、あたし、さっきユウって言っちゃった!?



「姫様、その前から気付いていたよ。」


国王の笑みはあたしに向けられた。


なんだ…気付いていたのか…。


って…


「最初から気付いてたって事かよ!」


あたしがそう大声を出すと国王がホッホッホッと笑う。



「そうじゃ、まず駐車場の所からじゃ。


人売りは31番と番号が決まっておる。


新人でも契約をしているのだから、それぐらいの事は知っておろう。」



ちっ…愛しのサチの言うとおり

31番にしときゃー良かった。

・・・っとユウは思っただろう。



「でも、武器はもう造らないって約束してくれましたよね?」


ヒカルの顔が引きつっている。



「ああ、そうだ。武器はもう造らないことにする。


いや、もう造らなくて大丈夫だ。


巨大兵器が今、出来上がったところだからな。」



そう言い、国王はピストルをこっちへ向けた。

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