伝説プリンセス
あの狩人が持っている弓矢とリュックが重そうだ。
これなら捕まえるのも時間の問題。
狩人に手が届くところまで追いつく。
あとちょっとっていうところで
狩人は振り向きなぜか笑った。
バキュンッ
バキュンッ
2発の銃声。
狩人の手にはピストルがある。
しかし、僕らが撃たれた痛みも跡もない。
ネチョッ
片足に違和感を感じる。
そっと足を見てみると
桃色のネバネバしているものが靴にはり付いて動けない。
「もしかして、これ…粘着ゴム…。」
「ご名答!」
狩人は声を張って笑みを浮かべる。
「オレを捕まえられる奴なんていないさ!
このネバー銃のおかげでな♪」
狩人は器用にピストルをくるくると回す。
「最高のブランチができた。
感謝するぜ!
じゃあな!」
狩人は鼻歌を歌いながら手をひらひら振る。
そして、僕たちはその去っていく姿をただ呆然と見ているしかなかった。
「っで、このネバネバどうするか…。」
ユウ兄は苦笑して言う。
このネバネバ…
取り方分からない…。