伝説プリンセス


「ぐっ」


急に頭に激痛が走る。


ズキズキガンガン

考える事を痛みが阻止するようだ。



「お前…俺に何か…」


「ああ、死なない程度の毒を注入した。



ちくしょっ


俺が寝ている間に…


痛みが頭全体に広がり


俺は横に倒れこんだ。



痛みが強くならないうちに

こいつをどうにかしなくちゃっ…



俺は壁を使って立ち上がった。


「ほぅ、立ち上がれる気力はあるんだな。

感心だ。」




大丈夫だぁ…

まだいけるっ



「うおおおーーーっ!!!」


俺は走り出し

剣を抜き気配がある方向に振り回した。


暗闇の中じゃ先端恐怖症の俺でも

剣を振り回す事は出来る。



しかし、もぅそこには気配がなく


かわりに後ろから鉄のような固い物で


背中を殴られた。


「ぐはっ」


俺は糸が抜けるようにその場に倒れた。



「まったくじっとしていれば

何もしないものを…。」



男の呆れた声が上から聞こえる。



ちく…しょ…


なんでいつも俺はこうなんだ…




サチ・・・




ごめんな





俺は意識が失った。



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