伝説プリンセス



国王が去ってからオレは


さっきから黙りこくっている戦士に聞いた。




「あの国王に恨まれるような事でもしたのか?」



「・・・・・。」



「うおーい?戦士~?」



「殴った」



「は・・・?」



「あのジジィを殴った事がある」



「・・・・・。」



「・・・・・。」




「・・・・・お前、剣で切られてこい。」



「はぁ!?だってあいつはサチを傷つけたんだぞ!?

 少し的がずれれば死ぬ所だったんだからな!!!!」




「だからって、お前、とんでもない事したんだぞ!!??


 今からでも遅くない!!国王様に謝れ!!


 土下座でもなんだっていいから謝るんだ!!」




「やーだね!」



「てんめぇ…人の言う事が聞けねぇのかよっ」




オレは戦士を蹴飛ばそうと足を伸ばしたが



全くもって戦士には足が届かなかった。




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