伝説プリンセス



「君を秘密兵器としたい。


 君なら私たちと一緒になれば


 もっと強くなれる。




 姫だのなんだのって


 ただの執事じゃ宝の持ち腐れだ。




 君には素質があるんだ。」





グデアさんにこんなにも褒められるとは思ってなかった。




しかもこんな場所で・・・



さっきまで震えを堪えていたこぶしは


いつの間にか力が抜けていた。





「ありがたいお言葉、ありがとうございます。


 グデアさんに僕の素質を褒めて頂くなんて光栄です。



 

 しかし・・・」




グデアさんさっきまで緩めていた剣に力を入れた。




「私に殺されるほうを選択したのか?」




さすがに剣を向けられると体が震えだす。



堪える事が出来ない恐怖。



拳だけじゃ堪える事が出来ない。。。







グデアさんは僕を見てにやりと笑う。








「死ぬ準備は出来たかい?





 ぼうや。」














その笑顔は悪魔のようだった。











< 92 / 395 >

この作品をシェア

pagetop