伝説プリンセス
「君を秘密兵器としたい。
君なら私たちと一緒になれば
もっと強くなれる。
姫だのなんだのって
ただの執事じゃ宝の持ち腐れだ。
君には素質があるんだ。」
グデアさんにこんなにも褒められるとは思ってなかった。
しかもこんな場所で・・・
さっきまで震えを堪えていたこぶしは
いつの間にか力が抜けていた。
「ありがたいお言葉、ありがとうございます。
グデアさんに僕の素質を褒めて頂くなんて光栄です。
しかし・・・」
グデアさんさっきまで緩めていた剣に力を入れた。
「私に殺されるほうを選択したのか?」
さすがに剣を向けられると体が震えだす。
堪える事が出来ない恐怖。
拳だけじゃ堪える事が出来ない。。。
グデアさんは僕を見てにやりと笑う。
「死ぬ準備は出来たかい?
ぼうや。」
その笑顔は悪魔のようだった。