大空の唄‐second‐


「あ?」


あたしは視界を鮮明にする為にゴシゴシ目を擦る


「ジロジロ見んな、バカ」


どこかで聞いたことのある声


・・・


「蒼空!!!
何であたしの部屋にいるのよ!?」


どうやって入ったの?


いつからいるの?


何で料理してるの?


何で、何で?何でー?


蒼空は軽くパニック状態で言葉を失っているあたしを横目で見ると


「朝っぱらからうるせー!」


そう言いながら、きつね色に焼きあがったパンをトースターから取り出した


それを未だパニック状態のあたしの近くあるテーブルに運ぶと


「とりあえず食え」


そう言って、何とも不愛想にサラダとオムレツとウインナーが乗ったプレート、そして暖かいココアらしき飲み物を運んできた





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