大空の唄‐second‐


あたしの言葉に蒼空の表情が歪んだ


「はぁ?
お前本気で言ってんの?」


本気に決まってるじゃん!


あたしは大きく首を縦に振る


「お前、まじでバカだろ?」


あたしが大きく口を膨らませると、蒼空は眉間にシワを寄せた


「昨日のこと覚えてないわけ!?」


昨日のこと…


そう言われてあたしは記憶をたどる


『好き』


昨日の蒼空の言葉を思い出しぽっと顔に火が付いたみたいに
頬が、イヤ…体全体が熱くなった


蒼空を見ると蒼空も顔を赤くしてフイッと目を反らす


「こっち見んな!バカ!!」


そんな蒼空が可愛くてあたしの体温は更に上昇を続ける

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